開発ノート

Hiroi、App Store で公開しました——半年、一人でつくった翻訳×学習アプリ

個人開発のアプリを、公開しました。2026年7月13日、「Hiroi(拾い)」が App Store に並びました。

日本語・英語・中国語の会議や会話をリアルタイム翻訳でライブ字幕にして、拾った言葉を間隔反復(FSRS)で学習に変える——半年間、一人でつくってきたアプリです。今日は宣伝というより、公開までの記録と、最初のお願いを書きます。

つくったもの(30秒版)

Hiroi がやることは、じつは一行です。会話が、教材になる。

  • 会議も雑談も、話しているそばからライブ字幕に(日本語・英語・中国語)
  • 会話のあと、残したい言葉をワンタップで拾う
  • 拾った言葉は FSRS のデッキで学ぶ。忘れかけた頃に復習が届く
  • 学んだ言葉が現実でまた出てきたら、そっと知らせます——また出会う

音声は録音しません。文字起こしも学習デッキも端末の中だけ。サブスクはなく、最初の1時間は無料、その後は使うぶんだけの時間パック(買った時間は失効しません)。

なぜこの形なのかは、これまでの記事に書いてきました。英語の会議についていけないときが出発点で、一番時間をかけた機能を捨てた話が転回点です。

公開までの、正直な記録

きれいな話だけにはなりませんでした。

審査には、二度ほど宿題をもらいました。指摘はもっともなものばかりで、直すたびにアプリは少しずつまともになっていった、というのが正直なところです。リジェクトの通知が届いた夜はさすがに堪えましたが、翌朝に読み返すと「これはユーザーのための指摘だ」と思えるものでした。

一人開発の半年間で学んだいちばん大きなことは、足すことより引くことでした。いちばん時間をかけた機能を自分の手で消した日が、いちばん前に進んだ日だった——これは今も変わらない実感です。

そしてもう一つ。このアプリ自体が「拾い」でできています。会議で聞き取れなかった一語、テスターがくれた一言、審査員の指摘。流れていくはずだったものを拾って、持ち帰って、次に活かす。アプリの中身と、つくり方が、同じ形をしていました。

最初のお願い

もしよかったら、実際の会議や会話で一度つかってみてください。デモ用の綺麗な音声ではなく、現実の、雑音も割り込みもある会話で。

そして、うまく拾えなかった場面があれば、教えてください。「この場面で一語だけ流れた」「この言い回しが訳しにくそうだった」——そういう具体的な一言が、いまのHiroi には何より効きます。アプリ内の要望フォームでも、hello@hiroi.app でも、X の @hiroi_app でも。ぜんぶ読みます。

ダウンロードはこちらから: App Store で Hiroi をダウンロード。最初の1時間は無料です。

ここからが本編です

個人開発のアプリの公開は、ゴールというより開店に近いと思っています。のれんを掛けた朝、店の中はまだ静かで、これから毎日、少しずつ良くしていく——そういう気持ちです。

このJournal では引き続き、開発の裏側と、会話から学ぶ方法を書いていきます。公開までを支えてくれたみなさん、ありがとうございました。

あなたが今日かろうじて拾った言葉が、次の部屋に持っていける言葉になりますように。

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